「自販機にはまだまだチャンスも伸びしろもある」、サントリー社員5名が手掛けた前代未聞の自販機決済サービス「ジハンピ」の潜在力
この革新的な端末開発の裏には、「逆転の発想」があった。従来の高性能なキャッシュレス端末の機能を、消費者のスマートフォンに担わせるというアイデアだ。
モニターやカメラなどを削ぎ落としたシンプルな端末を自販機に取り付け、スマートフォンとの連携によって決済を実現した。

もっとも、開発の道のりは決して平坦ではなかった。機械メーカーではないサントリーのチームは、自販機メーカーや決済サービス提供会社から知識を吸収し、分厚い仕様書を読み込んだ。また、メーカーや年式によって異なる自販機の仕様に対応させるためのプログラミングや、通信の安定性を確認するためのフィールドテストなど、多くの困難を乗り越えてきた。
その結果、「ジハンピ」は全国展開を開始し、専用アプリのダウンロード数は当初目標を大幅に上回り、対応自販機も順調に増加している。井上さんは、「自販機にはまだまだチャンスも伸びしろもある」と語り、将来的にはキャッシュレス決済を基盤として、自販機に人が集まるような新たなサービスの創出を目指しているという。
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