
寝るときは1人がいい。マイルールを掲げた50代の婚活の行方は(写真:KiRi/PIXTA)
人は誰しも、自分なりの“マイルール”を持っているものだ。婚活の現場でよく見かけるのが、このマイルールを強く掲げている人たちである。
自分の中にある独自の基準を“正しい”と信じているため、それに合わない相手を受け入れることができない。結果として成婚への道のりは険しくなっていく。
仲人として婚活現場に関わっている筆者が、婚活者のリアルな声を交えながらテーマ別に婚活を考えていく連載。
今回は、“マイルール”は婚活にとって支えになるのか、それとも障害になるのか。その影響について考えてみたい。
お見合いはきっかり1時間
まりえ(41歳、仮名)は、婚活を始めて5年になる。前の相談所で4年、筆者の相談所で1年の月日が経とうとしていた。
この5年間の婚活のなかで、お見合いはきっかり1時間と決めていた。どれだけ話が盛り上がっても、55分を過ぎたところで話を切り上げる方向にもっていく。そして、1時間経つと「今日は、ありがとうございました」と、席を立つ。
ある日のお見合い相手、ようた(44歳、仮名)とは話が思いのほか弾んだ。いつもの通り55分を過ぎ、話を終える方向に向けていると相手から、「もう少し話しませんか?」と言われた。
しかし、次のお見合いが2時間後に控えていたので、「次の予定があるので、今日はこれで失礼します。よろしかったら、またお目にかかりたいです」と、こちらから“交際希望”を出すことを匂わせて、席を立った。
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