1日のうちに2人、3人とお見合いをする人たちがいる。複数の相手とのスケジュール調整同時に行っていると、お見合い日が重なってしまう。そんなときは時間をずらして調整するのだが、お見合いとお見合いの間は、おおむね3時間空けるのが一般的だ。
お見合いは1時間を目安にしているが、会話が弾んで1時間をオーバーすることもある。次のお見合いの移動に1時間みるとすれば、間が2時間では遅刻するリスクがあるからだ。
しかし、ここにもまりえのルールがあり、「私は、お見合いを1時間で切り上げるので、次のお見合いは2時間後でお願いします。3時間空けるのは、時間の無駄です」と言っていた。
ただ、今回のケースのように話が盛り上がって、相手が「もう少し話しませんか?」と言っているのに、それを断ち切って席を立つのは、良い印象を与えない。それを筆者は助言したのだが、それに対してもまりえは譲らなかった。
「そもそもzoomだったら、(無料で使っている場合)40分で切れますよね。対面して1時間話せば、相手のことは大体わかりますよ」
結果、このお見合いは仮交際に進んだのだが、ファーストデートをした時点で、まりえから“交際終了”を出してきた。
「ファーストデートが、新橋のサラリーマンが集う居酒屋でした。すごくうるさいところで、大声を出さないと話ができなかった。私はお酒をほとんど飲まないのですが、ようたさんは何杯もおかわりしていた。食に対する考え方や場所選びの感覚が違っていると思いました」
お見合いだけでなく、仕事や私生活でも、まりえにはマイルールがたくさんあったようだ。ことに仕事におけるマイルールは、効率化と出来栄えを一番に考えているそうで、「会社での私の仕事ぶりは、とても評価されています」と言っていた。
お茶代に対するマイルール
みわ(35歳、仮名)が見合いしたあきお(40歳、仮名)も、お見合いにマイルールを設けていた1人だ。
結婚相談所においては、お見合い時のお茶代は男性が負担するというのが、暗黙のルールとなっている。協会によっては「お茶代は男性が支払うこと」と、明確に決めているところもある。
みわはあきおとお見合いし、その後、仮交際に入ったのだが、ファーストデートの食事の席で、あきおが「お茶代は男性が支払うっておかしいですよね」という自論を展開し始めた。
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