「まだお付き合いするかどうかもわからない女性とのお茶代を、なぜ男性が全額払うことになっているんですかね。交際が始まってから男がごちそうするのはわかりますよ。でも、お見合いの段階で必ず男が払うというのは、納得がいかないなぁ」
お酒も入りつい口が軽くなったのか、さらにこんなことも言い出した。
「写真とまったく別人みたいな女性が現れたら、男のテンションは一気に下がりますよ。それに、やる気のない態度を取られたり、明らかに失礼な応対をされたりしたら……。それでお茶代まで全部こちら持ちって、正直“払い損”じゃないですか」
そこで、あきおは “マイルール”を設けたのだという。
お見合いが終わって席を立つとき、多くの女性は「お支払いはどうしたら良いですか?」と聞いてくる。そのときに、交際希望を出すつもりの相手には、「大丈夫ですよ。ここは僕が」とお茶代を払う。
一方で、交際をお断りしようと決めた相手には、こう言うそうだ。
「では、1000円いただけますか?」 「1500円お願いできますか?」
これらはコーヒー代より少し安い、きりのいい数字だという。あきおは、“あなたにはごちそうしたから、あなたのことは気に入っているんですよ”とでも、言いたかったのか。
しかし、その話を聞いたみわは心の中で思った。
(なんてちゃっかりしてるの……)
不愉快な気持ちで、みわはその日のデートを終えた。そして後日、筆者に“交際終了”を伝えながら、こう続けた。
「ちなみに、その日の夕食代は、自分のぶんはきちんとお支払いしました。ごちそうになんてなりたくなかった」
マイルールが一致すればOK!?
やすえ(51歳・仮名)が、入会面談にやってきたときに言った。
「30代で一度結婚を考えて同棲したことがあったんですが、生活のスタイルがどうしても合わなくて、半年で解消しました。特に“寝室は一緒に”という彼の希望に、だんだんと耐えられなくなっていったんです」
寝息、寝返りの音など、ちょっとした気配ですぐに目覚めてしまったという。もともと眠りが浅いこともあり、一度目が覚めると、朝まで起きてしまうこともしばしば。
そんな毎日に体も心もすり減っていき、仕事にも支障が出てきたので同棲を解消。その後、別れることになった。
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