「最初のバイトはヤマト」「コンビニバイトで難しいのはタバコとおでんの名前を覚えること」ベトナム女子が語るリアルな留学&バイト生活

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それだけ言葉を覚えるのにも「コンビニのバイトは勉強になります」とふたりは口をそろえる。リンさんにとっては、日本語学校とは勝手の違う、普通の日本人が話す生きた日本語を実地で聞き、話す、いい機会になったようだ。

「コンビニでは、いらっしゃいませ袋はいりますかありがとうございますってすごい速さでパンパン話すじゃないですか。学校では習わない、日本人とのやり取りに慣れたと思います」

それに働いているうちに常連客とも顔なじみになり、なにげない会話を交わすようになる。

「いつも来るお客さんがすごいくしゃみしてたから、風邪ですかって聞いたんですよ。そしたら、いやカフンだって言うんです」

リンさんはこのときまだ「花粉症」なる我が国の国民病を知らなかった。その常連客はわかりやすい日本語で、花粉症がいかなるものかていねいに教えてくれたそうだ。

「それをメモして、家に帰って調べました」

そう話すリンさんも今年の春から花粉症を発症してしまったクチだ。僕のまわりでも日本が長い外国人はけっこうやられている。

「風が強い日は鼻がかゆくて、くしゃみがひどくて」

ハさんは7年以上も日本にいるがまだ大丈夫なようで「日本人の友達は2月くらいに注射とかするんだって」とリンさんに教えている。

「独り立ち」は4回目の勤務で

ちなみに外国人が最初にアルバイトに入った場合、セブンイレブンでは店舗にもよるのだろうが研修というか教習のようなことを3回、行うそうだ。初日は店長や経験のあるアルバイトについて、教えてもらいながら業務を見学するだけ。

次は半分くらいの時間が見学で、半分は自分でも少しずつ実際にレジに立ってみる。そして3回目はすべて自分で仕事をこなすが、つねにほかのスタッフが目を配らせフォローしてくれる。そして4回目の勤務で独り立ちというわけだ。

「はじめは緊張したけど、慣れたら楽しいよね」

しばらくすると売り上げの計算も任されるようになる。レジと連動している事務所のパソコンで行うそうだが、それほど難しくはないそうだ。

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