「最初のバイトはヤマト」「コンビニバイトで難しいのはタバコとおでんの名前を覚えること」ベトナム女子が語るリアルな留学&バイト生活

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トラン・トゥエット・ハさんが日本にやってきたのはもう少し前、2017年のこと。

「日本の江戸時代の建築とか、インテリアに興味があったんです」

どことなくアンニュイな空気をまとう彼女も、やはり言葉からと日本語学校に留学をした。学校生活の始まりは、同時にアルバイト生活のスタートでもあった。リンさんが言う。

「ベトナムの留学生、アルバイトする人すごく多いです。みんな生活費も自分で稼がないとならないですから」

日本には中国人や韓国人の留学生もたくさんいるが、こちらは親から十分な仕送りを受け取っている人が中心だ。しかしベトナムは日本や中国、韓国とは経済的にまだまだずいぶん差がある。

リンさんとハさんは学費こそ家族の支援を受けていたが、生活費はアルバイトで賄い続けた。留学生は週に28時間、アルバイトをすることが許可されている(夏休みなどの長期休暇中は週40時間)のだ。

「日本の寒さがまだ苦手、クリスマスはきれいだけど」とハさん(写真:筆者撮影)

最初のバイト先は…

「最初にアルバイトしたのはヤマトです。日本語学校の紹介で」

ふたりとも口をそろえる。日本語学校には外国人留学生の労働力を求めている企業と提携しているところが多い。ネットショッピングの需要がどんどん増すいま、人手の足りない物流関係もそのひとつだ。次々と運ばれてくる商品を延々と梱包し続ける仕事だったそうで、なかなかにしんどそうだが「そこで1年3カ月くらい働きました」とリンさん。

「私も合わせてベトナム人が3人、フィリピン人と中国人がひとりずつ、あとは日本人。みんな優しくて、いろんな日本語を教えてくれました」

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