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吉野家が「5年でラーメン事業の売上高を80億→400億に」と宣言。実現できたらどの程度凄いのか? そして案外“いい戦略”かもしれないワケ

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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思えば、同社のうどんブランドである「はなまるうどん」も、もともとは別の会社であった。

「0→1」より、「1→100」のほうが得意な会社……なのかはわからないが、いずれにせよ、M&Aの積極さを見るとラーメン事業への本気度が見え隠れするし、「そっちのほうが、戦略的には筋がいいのでは?」と感じさられるのだ。

きっと吉野家ならやってくれるだろう!

ということで、まとめるとラーメン事業へのいっそうの注力は「清々しいな、吉野家」というところで好感を持ったのである。

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もちろん、不安要素がないわけではない。まだそれほどまでに実績がない段階で「かなりの規模のラーメン事業を作る」とブチ上げているし、どことなく数字のほうが先行している雰囲気もある。

しかし、吉野家にはきっとまだまだ私たちには知らせていない秘策があるのだろう。でなければ、ここまで大胆な目標は出せまい(はずだ)。

中期経営計画を見ると、ラーメンの勝ち筋の一端が垣間見える。例えば、宝産業の買収によってハラル向けスープの製造を行ったり、ヨーロッパにスープ製造拠点を拡充させたり……といったことを行うようだ。

吉野家は「ラーメン世界一」を実現できるのか。今後の施策を待ちながら、吉野家の「ラーメンの5年間」をじっくりと追っていきたい。

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