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国際都市に近隣過疎地が反発、土葬めぐる問題は単純ではない/『ルポ 日本の土葬[増補版]』鈴木貫太郎氏に聞く

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[著者プロフィル]鈴木貫太郎(すずき・かんたろう)/ジャーナリスト。1981年生まれ。東京電力退社後、米オハイオ州の大学を卒業。早稲田大学ジャーナリズム大学院修了。米ニューヨーク・タイムズ東京支局、フィリピンの邦字新聞を経てフリーに(撮影:今井康一)
現代の日本では人が死ぬと99.97%は火葬される。土葬を選択する人はわずか0.03%。この0.03%に日本の社会はどう向き合っているのか。難しい現実に体当たりしたジャーナリストの鈴木貫太郎氏に聞いた。
『ルポ 日本の土葬 増補版――99.97%の遺体が火葬されるこの国の0.03%の世界』(鈴木貫太郎 著/宗教問題/1540円/256ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──土葬墓地の建設問題に揺れる大分県日出町(ひじまち)に飛び込みました。

大分県別府市に拠点を置くムスリム(イスラム教徒)の団体「別府ムスリム協会」が土葬の墓地を建てようと動いていたところ、候補地となった隣町の日出町で住民の反対運動が起きた。

イスラム教では、死後の復活への信仰などを理由に多くの信者が土葬を希望する。しかし現代の日本には土葬の墓地がほとんどない。

土葬墓地がないことで、2011年にはある騒動が起きた。留学生としてパキスタンから来日し、その後、日本国籍を取得して中古車販売の会社を経営していた別府のムスリム男性の子が、早産で亡くなった。消沈していた夫婦が直面したのが、子の埋葬問題だった。

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