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「人質の全員返還」「停戦案受け入れ」こそガザ停戦のカギ、駐日イスラエル大使インタビュー、イスラエルは中東での和平拡大に意欲的

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イスラム武装勢力ハマスとの戦闘が止まらない。中東情勢も混迷を深める。そのような中で、日本は当事者であるイスラエルをどう理解すればよいのか。駐日イスラエル大使に話を聞いた(写真・ Oleksii Liskonih)
イスラム武装勢力ハマスとの戦闘が終わらないイスラエル。2023年10月のハマスの侵攻では多くの人質を取られ、その全員帰還を望んでいるがハマスとの停戦合意になかなか至らない。日本はイスラエルの行動をどう理解すべきか。駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘン氏にイスラエルの気持ちや行動について聞いた。

ガザがテロの温床になってはならない

――戦争から1年半が経ちました。

大使:私の親族や知り合いの中には殺害された人や拉致された人がいます。兵士として戦場に出ていき、戦死した人もいます。そのような痛みの中にありますが、私の決意は変わりませんし、妥協することもありません。私たちには秘訣があります。イスラエルの地以外にどこにも行く所がないということです。

惨殺され焼き殺され辱められた住民、戦いで命を落とした兵士、拉致されて地獄を体験した同胞(今も59人が戻ってきておらず、一部はすでに亡くなっている)、こうした人々への悲しみや嘆きはありますが、ハマスに打ち勝つという固い意志が変わることはありません。今後もガザがテロの温床になってはならないからです。

――2025年1月19日から始まった停戦は「破綻した」と報じられましたが、その直接の原因は何でしょうか。

大使:ハマスはこれまでいい加減な対応をしてきました。母親のシリ・ビバスさん(32歳)と息子のアリエル君(4歳)、クフィル君(9カ月)を拉致して殺害しましたが、ハマスが返還したシリさんの遺体はまったく別人のものでした。

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