愛知・岐阜県に多い喫茶店の「モーニングサービス」は、コーヒー1杯の値段で、トーストやサラダはもちろんのこと、店によってはフルーツや茶わん蒸し、きしめんまで無料でついてくる。こうしたお値打ちの朝食メニューにより、テレビのグルメ番組やYouTubeなどで全国に知られるようになった。
織物工場では織機の音がガチャガチャうるさく、商談などを近所の喫茶店で行うようになり、とあるマスターが朝のサービスとしてコーヒーにゆで卵とピーナッツをつけたのが、一宮の「モーニング」のはじまりという説が有力である。
名古屋高速(名岐道路)の延伸が決定
2025年の4月初め、一宮の高速道路事情を大きく変え、悪名払拭の可能性につながる計画が発表された。
名古屋市から国道22号線の上を高架で北へ走行する名古屋高速清須線・一宮線(現在は、名神と交差する位置より少し先が終点)を北へ延伸し、東海北陸道「一宮木曽川IC」までの約7.5kmの建設に正式にゴーサインが出たのである。

現在、名古屋高速と東海北陸道を自動車専用道で行き来する場合、名神の一宮ICと一宮JCTの間を通らざるをえず、これが渋滞の主因のひとつになっている。
それがこの延伸により、名古屋高速と東海北陸道が直接結ばれ、名神を通る必要がなくなることから、渋滞の緩和に期待がかかるのだ。
片側3車線で名古屋と岐阜を結ぶ大動脈となっている国道22号線は、一宮以南に名古屋高速ができたとはいえ、それ以北では渋滞が頻発。利用者にとっては、名神経由も地獄、国道22号線経由も地獄という状況だったが、この解消に大きく寄与しそうな工事にめどが立ったのである。
この区間の高速化は(筆者も含め)地元の人にとっては長年の悲願であり、発表されるや歓迎する声がネットにあふれた。
事業化決定といっても、これから建設への手順を踏んでいくので開通はまだまだ先になるし、経済状況や建設事業者の人手不足の問題などで先行きは見通せないが、期待が高いことは確かである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら