【愛知県民必読】悪名高い「一宮市」の渋滞が払拭される動きが活発化

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明治以降、毛織物業が盛んになり、繊維関連の工場が集積して「繊維の街」として知られるようになった。そこで働く工女が全国からいわゆる「集団就職」で集まり、おおいに賑わったことが、市史などに詳しく記述されている。

現在の人口は、平成の大合併による隣接の尾西市と木曽川町との併合を経て37.6万人(2025年4月現在)。愛知県では、名古屋、豊田、岡崎に次ぐ4位で、新幹線が停車する東三河の中心都市豊橋市よりも若干多い。

鉄道も便利で、名鉄名古屋本線とJR東海道線が市域を南北に貫き、両者が一体となった「一宮」駅が街の中心となっている。なお、駅名は前者が「名鉄一宮」(以前は新一宮)、後者が「尾張一宮」と別である。

東海道新幹線と並行する名神木曽川橋(筆者撮影)
東海道新幹線と並行する名神木曽川橋(筆者撮影)

しかし、名神高速の一宮ICができて、周辺に工業団地や倉庫などが生まれたことや、繊維業の海外移転などでできた織物工場跡地に大規模なショッピングモールができたことなどから、今では愛知県の他の都市と同様に「クルマの町」に変貌した。それもあって、一宮総合駅の駅ビルは立派だが、駅周辺の商店街は元気がない。

アクセスの良さは抜群!

東名・名神の沿線だけでなく、東海北陸道で岐阜県飛騨地方や富山県、小牧JCTからつながる中央道で東濃地方や長野県の木曽、伊那地方、東名阪・新名神で三重、奈良方面など、各地へのクルマでのアクセスが抜群にいいのも、一宮市を特徴づけている。

東海北陸道に設置される一宮市のカントリーサイン(筆者撮影)
東海北陸道に設置される一宮市のカントリーサイン(筆者撮影)

一宮ICからの距離は、名神「京都東IC」、北陸道「福井IC」、東海北陸道「白川郷IC」、伊勢道「伊勢IC」、中央道「飯田IC」などへは、いずれも100~150kmに収まるので、ゆったり走っても2時間以内にアクセスできる。

余談だが、一宮市は近年、「モーニング発祥の町」として観光プロモーションに力を入れている。

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