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繰り返される企業不祥事、明治期「日糖事件」の教訓 企業組織には今も昔も第三者の専門的な監査が欠かせない

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  • 横山 和輝 名古屋市立大学大学院 経済学研究科教授

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日糖事件発覚前からすでに「製糖業の昨今の状況からするとこの財務諸表はどうも怪しい」という内容の記事が書かれていた(出所)「大日本製糖会社の営業」『東洋経済新報』1908年12月25日 ※本記事の最後に全文掲載

企業スキャンダルが明るみに出るたびに、ガバナンス体制が議論される。例えばフジテレビ問題で第三者委員会(竹内朗委員長)が提出した調査報告書では、役職員の過半数が「役員が日枝(久)氏のほうばかり見て行動している」と回答するなど、経営における第三者目線の欠如が浮き彫りとなった。

「歴史は繰り返す」とはいわれるが、企業スキャンダルは組織によって繰り返されている。本稿では明治時代の企業スキャンダル、夏目漱石の『それから』でも言及された「日糖事件」を取り上げる。この事件を通して、明治時代の財界は第三者の専門的な監査の必要性を思い知ることになる。

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