「花見や飲み会なんて参加したくない!!」 いまどきの新入社員は「お酒の席」をなぜ嫌がるのか? 20代は「飲まない派」が増加、"ノンアル飲み会"も

桜が咲き誇り、新入社員が社会へ踏み出す4月。企業にとっては「ようこそ、わが社へ」という歓迎の思いを伝え、絆を深めたい季節だ。ところが近年、花見や新人歓迎会に誘っても、若者自身が歓迎しないことが増えた。とくに「お酒の席」は敬遠されがちだ。
そこで今回は、なぜ若者がお酒の席を嫌がるのか、その理由と対策を解説する。
なぜ若い世代は「お酒の席」を嫌がるのか
4月、新入社員が入社する時期は企業にとって大きなチャンスだ。せっかく採用した優秀な人材がすぐ離れてしまわないよう、「うちの会社はいいところだよ」とアピールし、コミュニケーションを深める絶好の機会だからだ。
ところが、いざ声をかけても「遠慮します」「都合が合わないので」と尻込みする若手が目立つようになった。ある会社では、
「近くで絶好の花見スポットがあるんだ」
「毎年、新入社員が入ったら、そこでパーッと盛り上がるんだよ」
と上司が誘っても、
「それ、強制ですか? 強制でなければ遠慮します」
とつれない返事が返ってきたという。「とりあえずビール!」文化で育ってきた上司世代にとっては、寂しい限りだろう。
理由としてまず挙げられるのが、飲酒そのものへの抵抗感だ。厚生労働省の調査でも若年層の「飲酒習慣率」が長年低下傾向にあると報告されている。
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