勉強は「どうせ忘れるんだから精神」で続けると伸びる。365日学習するサッカー通訳者が伝授する「気持ちが楽になる学習法」とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
コツ1 とにかく回転数を意識する

「一発で覚えようとしない」がこの勉強法のキモになります。とにかく回転数を意識して、何度も何度も単語に触れる。出合う。

「人の名前は覚えようとしなくても覚えられる」という話を、浪人時代の予備校講師の方がされていたのを今でも覚えているのですが、その先生が述べていた論理は、こんな感じです。

「新学期のクラス、最初は誰一人として名前はわからないよね。せいぜい隣の席に座っている人の名前くらい。でも、1週間もすると少しずつ名前と顔が一致してくるでしょ。別に覚えようとしなくても、毎日顔を合わせて、会話をして、もしくは会話をしなくても、なぜか勝手に覚えられる。英単語もそれと一緒で、何度も出合ったり、口に出したり、間違えたり、単語帳ではない別の場所で出合ったりするのを続けていくと、頑張って覚えようとしなくても自然と覚えられるんだ。だから、英単語を効率的に、頑張ることなく覚えたいなら、何度も出合え」

この話を聞いた当時の僕は、「この人、何を言っているんだろう」と正直頭に「?」が浮かんだのですが、今では言っていることがなんとなくわかります。

単語に何度も出合う。そのために、とにかく回転数を意識してどんどん進めていきましょう。

イメージで覚えると単語学習が楽になる

コツ2 覚える意味は「1つ」でいい

例えば、「raise (意味:持ちあげる、育てる、お金を集める……)」。

「……1つの単語に意味がありすぎる…」というのが、僕の英単語学習を阻害してきた要因の1つ。ですが、英単語には「イメージ」があります。

raiseの場合は、ざっくり「上にあげる」。

僕はこのようにイメージで覚えるようにしてから、単語学習が楽になりました。

単語の意味は全部覚える必要はなくて、「自分が一番しっくりくるもの」「一瞬でイメージが浮かぶもの」「全体の意味をカバーしているもの」のどれかが当てはまる意味1個でOKです。

raise my arm (腕をあげる)
raise the children (子どもを上にあげる→育てる)
raise money (お金を上にあげる→お金を増やす)

無理やりですかね……。でも、無理やりでいいんです。自分が覚えられればOKです。まずは1つから。他の意味は後から勝手についてきます。

次ページ「日本語に引っ張られないこと」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事