【クレアチニン】4.17→1.07(下限値0.65/上限値1.07)
※ 筋肉内にあるクレアチンの最終産物で、腎臓でろ過され排泄される。腎機能の最も重要な指標。数値が高いときは腎機能低下を意味する。急性腎臓病など。
【AST】10→12(下限値13/上限値30)
※ 心臓、肝臓、腎臓などさまざまな臓器に存在する酵素。これらの臓器が障害を受け、この酵素が血液中に放出されると高値を示す。
【CRP】0.65→1.69(下限値0.00/上限値0.14)
※ 体内に炎症(リウマチ熱、細菌感染など)があるとき、血液中にあらわれるたんぱく質(C反応性たんぱく)の量を測定するもの。検査値が異常に高いときは、慢性感染症、膠原病、心筋梗塞、悪性腫瘍などが疑われる。
昨年3月に膀胱がんが発覚した時の初診時は、ヘモグロビンが正常値の3分の1程度まで低下していて、クレアチニンの数値も異常に高かった。極度の貧血と顕著な腎機能低下がみられ、主治医から「このまま放置していたら、あと数週間の命でしたよ」とたしなめられるほど重症だった。しかも、がんは肺に転移していてステージ4の状態で、「余命は1年」という診断だった。
弱者の視点から世の中を見る
それから1年。6回の入院と、数十回に及ぶ通院、抗生剤の点滴投与と抗がん剤投与などの治療で「余命1年」を何とかクリアした。これからは「がんとの共存・延命」に向けた第2ステップに突入する。いったい何が待ち構えているか。
最近は体調がいいので、以前みたいな「ほぼ寝たきり生活」から脱却して、近所の公園周辺を散策したり、知人との会食で築地まで出かけるなど、“社会復帰”を図っている最中だ。桜が咲く時期になったら、高尾山あたりで山歩きも復活させてみたい。
病気とは無縁の健常者だった時と比べて、人生が180度変わった。そんな身になったからこそ見えてくること、感じることがある。社会的弱者の視点から世の中のさまざまな問題を凝視して、情報を発信し続けていきたい。読者の皆様には、まだまだお付き合いいただければ幸いである。
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