無名でも石田衣良氏とつながった! プロインタビュアーが語る「会う力」の奇跡 トップランナーと仕事するチャンスは誰にでもある

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石田衣良さんと早川洋平さん
石田衣良さん(左)と早川洋平さん(画像:ニコニコチャンネルプレスリリースより)
"コネ0、知名度0"の状態から、コシノジュンコさんや石田衣良さんなど、2000人以上にアポを取り、取材してきたプロインタビュアー、早川洋平さん。一貫して磨いてきたのは「会う力」で、主体的に「会いたい人に会いに行く」を実践してきました。そんな早川さんが実際、どのようにして人脈を広げてきたのかがわかる小説家・石田衣良氏とのエピソードを、早川さんの新著『会う力:シンプルにして最強の「アポ」の教科書』から一部を抜粋し、ご紹介します。

始まりは「弱いつながり」

仕事やプライベートを通じて過去にお相手と少しでも接点があれば、改めて個別にお目にかかるチャンスはあります。「パーティの場に一緒にいた」「ともに○○会議のメンバーだった」など、弱いつながりでも構いません。

例えば石田衣良さんと僕とのケースがこれにあたります。よく「どうやって石田先生と懇意になられたのですか」と聞かれます。もっともな疑問ですよね。僕たち個人が小説家の方に直接コンタクトをとることは一般的には容易ではありません。

たとえ彼らがSNSや公式サイトを開設していても、ダイレクトメッセージは送れなかったり、マネジメントしている会社やスタッフ、編集者の方がいたりするケースが多いからです。まして衣良さんのように長きにわたり活躍している方となれば、ハードルはいっそう高くなるのが常です。

では、僕はどのようにして彼に会うことができたのか。役立ったのは会社員時代の経験でした。

あれはまだ広告制作会社に勤務していた20代前半の頃。大手メディアの企画で僕の先輩が衣良さんに取材することになり、僕はアポ取りを任されました。会社としてはこれまで何度も彼に取材していたので、僕は社内で事務所の連絡先を聞き企画書を送付。秘書の方からスムーズに快諾のお返事をいただき、僕は先輩の取材に同行できることになりました。

自宅兼事務所で初めてお目にかかった衣良さんは穏やかで軽快でありつつ、鋭く本質をつく視点を持っていて、感服したことをよく覚えています。

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