
なお、同じくホンダの担当者は、WR-Vの主な顧客像を「ミレニアル世代(20~30代)」と「ミニバン卒業生の子離れ夫婦(50~60代)」だと語る。とくに「ミレニアル世代の女性ユーザー比率はヴェゼルより高い」(ホンダ担当者談)という。洗練されたイメージのヴェゼルに対し、WR-Vは比較的ワイルドな外観だといえるが、女性層からも一定の支持を受けているようだ。
また、子どもが就職などで独立した「子離れ夫婦」のシニア層では、ミニバンからの乗り換え組も多いが、WR-Vの運転席は「ミニバンと同等の目線の高さ」であることを購入ポイントに挙げている人も多いという。さらにガソリン車2WDのみという割り切ったラインナップながら、最低限の装備にすることでリーズナブルな価格を実現したことも支持を受けているポイントだと語っていた。
全タイプ250万円以下という魅力
つまり、WR-Vの大きな魅力のひとつが、ホンダの担当者も言及したように、「装備的には多少劣っても、他モデルと比べ価格が安い」ことだといえる。そう考えると、当モデルが登場した2024年3月時点で、「全タイプ250万円以下」としたホンダの戦略は、ある程度的中したといえるだろう。
ところが、今回の一部改良モデルでは、前述のとおり、「Z+ ブラックスタイル」が258万600円と、8万円ほどだが「250万円を超える値段」となって登場する。現在、わかっている範囲では、ほかのタイプは一応250万円以下ではあるが、新しい「Z」は現行の4万8400円アップとなる239万8000円でリリース。そう考えると、2025年夏に発売される新型の「Z+」も、現行価格の248万9300円からアップし、250万円を超える可能性は十分にあるだろう。
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