
WR-Vの外観は、オフロード4WD車のようなタフで分厚いボディを採用することが特徴だ。クーペのような流麗で都会的シルエットを持つヴェゼルと比べると、かなりワイルドな印象を持つといえる。
また、室内はかなり広めで、とくに後席の足元スペースはトップクラス。シート自体のクッション性も高く、乗り心地は快適だ。加えて、荷室は5名乗車時でも458Lという大容量のスペースを確保し、スーツケース4個(25インチ×2、21インチ×2)を収納できる広さを持つ。また、6:4分割式のセカンドシートは豊富なアレンジが可能。背もたれの片側を倒して長尺物を積載したり、左右とも倒すとより広い荷室スペースを作ることもできる。
ラインナップは、1.5Lガソリン車の2WD(FF)のみという割り切った設定だ。グレードは3タイプで、ベースグレードの「X」には、ファブリックシートや16インチホイールなどを採用。中級グレードの「Z」では、プライムスムースとファブリックのコンビシートや本革巻きステアリングホイール、17インチのアルミホイールなどを備える。上級グレードの「Z+」は、「Z」の基本装備に加え、外装にシャープシルバー塗装のルーフレールガーニッシュやベルリナブラック・フロントグリルなどの専用パーツも採用する。
なお、一部改良前モデルの価格帯(税込み)は209万8800円~248万9300円。前述のとおり、全タイプを250万円以下に設定し、ホンダSUVで最もリーズナブルな価格帯としていたことも「売り」だった。
一部改良の変更点について

そんなWR-Vの一部改良モデルでは、まず、「Z」と「Z+」のインパネ下部やリアドアのライニング(内張のウインドウスイッチなどがある出っ張り部分)の素材を変更。従来の樹脂製をソフトパッドに変更している。今回の取材では、実際に「Z」グレード(外装色メティオロイドグレー)の内装をチェックしてみたが、たしかに従来モデルと比べると、質感が上がった印象だ。とくにインパネ下部は目立つ箇所なだけに、樹脂製から変わった効果は高いといえるだろう。
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