ゼレンスキーを元気にさせたイギリス首相の手腕 欧州に共通した「プーチンは信用できない」

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軍事作戦でロシア軍に打撃を与え、ロシア軍をして、停戦を呼び掛けさせることを目指している。

最近、ウクライナ軍の士気が上がっている要因の1つに、アメリカの有力な軍事専門家であるマイケル・コフマン氏が発表した軍事情勢の評価がある。同氏はこう指摘している。

士気上がるウクライナ軍

「2024年ウクライナ軍にとって、最悪のシナリオは起きなかった。前線は崩壊しなかった。ロシア軍の大きな突破はどこにも起きなかった」

コフマン氏はこれまで軍事情勢の分析に当たり、ウクライナ軍についてつねに悲観的な見方を示していた。それだけに今回の評価は、前線における変化を同氏が認識したとウクライナ側は歓迎している。

実際、戦場ではロシア軍が攻勢を続ける東部でも攻勢の強度が落ちてきている。またウクライナ軍にとって大きな脅威だった誘導滑空弾による空襲は、ウクライナ軍のジャミング(電波妨害)能力の急激な向上によって、効果が薄れ始めているという。

吉田 成之 新聞通信調査会理事、共同通信ロシア・東欧ファイル編集長

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よしだ しげゆき / Shigeyuki Yoshida

1953年、東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。1986年から1年間、サンクトペテルブルク大学に留学。1988~92年まで共同通信モスクワ支局。その後ワシントン支局を経て、1998年から2002年までモスクワ支局長。外信部長、共同通信常務理事などを経て現職。最初のモスクワ勤務でソ連崩壊に立ち会う。ワシントンでは米朝の核交渉を取材。2回目のモスクワではプーチン大統領誕生を取材。この間、「ソ連が計画経済制度を停止」「戦略核削減交渉(START)で米ソが基本合意」「ソ連が大統領制導入へ」「米が弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約からの脱退方針をロシアに表明」などの国際的スクープを書いた。

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