DeepSeekの影響なし?NVIDIA決算が映す実態 1月に株価急落、快進撃はどこまで続くか

AI向け半導体の需要はさらに拡大
——エヌビディアの第4四半期(2024年11月〜2025年1月期)の決算はどうでしたか。
相変わらず好調です。売上高は全体で393億ドル(約5兆9000億円)で、前四半期(2024年8〜10月期)と比べて12%増、前年同期(2023年11月〜2024年1月期)比では78%増でした。
第3四半期から「Blackwell(ブラックウェル)」という新しい製品の出荷が本格的に始まって、きちんと立ち上がるのか懸念されていたのですが、ブラックウェルの売上高はすでに110億ドル(約1兆6500億円)になっており、急速に立ち上がっています。
——今回の決算で注目されていたのは「DeepSeek」の影響です。新しい生成AIの出現によってエヌビディアに逆風が吹くのではないかということで、株価も急落しました。
1月の株価急落から1カ月経って、ショックが和らいでいる印象があります。決算会見でもそれに関する質問はあまり出なかった。その背景には、高性能のAI向け半導体の需要はこれからも伸びていくというのがコンセンサスになったからだと思います。
AI開発に使われる半導体であるGPUの需要が増える段階が3つあります。