
人気映画「ハリー・ポッター」のストーリーを体験できるエンターテインメント施設が、中国の上海市に建設される。アメリカのメディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが2月12日、中国の国有複合企業の錦江国際集団と合弁事業の枠組み契約に調印した。
新施設の名称は「ワーナー ブラザース スタジオツアー上海 ハリー・ポッターの誕生」で、2027年の開業を予定している。ハリー・ポッター施設はイギリスのロンドンと日本の東京に続く3カ所目であり、中国では初だ。
ワーナーと錦江国際集団は、上海市閔行区の老舗遊園地「錦江楽園」を全面改修してハリー・ポッター施設に衣替えする。屋内と屋外の約5万3000平方メートルのエリアに、映画の中の象徴的なシーンを数多く再現。来場者はインタラクティブな仕掛けを通じて映画の世界に入り込める。
年間200万人超の来場見込む
ハリー・ポッター施設の上海への誘致計画は、2024年4月に地元政府が開示した情報で初めて明らかになった。
上海市閔行区政府が公式ウェブサイトで、ハリー・ポッター施設の経済効果を年間来場者数延べ200万~250万人、年間売上高1億5000万~2億ドル(約228億~304億円)、税引き前利益4000万~8000万ドル(約61億~122億円)と見積もった資料を公表したのだ。
建設地となる錦江楽園は、全面改修の準備のため2025年1月26日に閉園した。地元政府の資料には、錦江楽園のシンボルだった高さ108メートルの大観覧車を168メートルにスケールアップする計画も含まれている。
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