医師が指南「食後の血糖値急上昇」防ぐ5つのコツ 毎食後「3分間」イスから立ち上がるだけでもOK

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血糖値スパイクを避けるためには、糖質の過剰な摂取を控えることも必要です。だから血糖値コントロールにはガマンが必要と思っている人も多いですが、それも誤解です。

やみくもに糖質を避けることはかえってキケンです。

ご飯やパン、麺といった穀類には糖質が多く含まれますが、こうした主食をゼロにするような極端な食事はおすすめできません。ご飯ならお茶碗1杯程度、パンなら6枚切りを1枚半までなら、むしろ食べたほうが健康的です。

米や麦などの穀類は食物繊維のほか、体に必要なミネラルなどのさまざまな栄養素を含みます。

また、極端な糖質制限を続けることで、すい臓からインスリンを出す力にさぼり癖がついて弱まってしまい、かえって糖尿病の引き金になることもあるのです。

一方で血糖値に影響の大きい、ジュースやスポーツドリンク、エナジードリンクなどの甘い飲み物はやめましょう。

甘い飲み物を飲むと、一気に糖質ばかりが吸収されて、血糖値が短時間で跳ね上がります。それが「血糖値スパイク」の温床です。

食後30分以内に立ち歩けば「血糖値スパイク」予防に

血糖値の安定化のためには、“食後30分以内に座っている時間を減らす”ことも有効です。室内でもかまいません。立ち歩くだけで、筋肉が糖をエネルギーとして使い始め、高血糖予防につながります。30分間ずっと立ち歩く必要はなく、食べたら3分間、とにかくイスから立ち上がると覚えておくとよいでしょう。

自宅であろうと職場などの出先であろうと同様です。

例外を設けないことが、継続のカギ。職場でのランチ後、フロアや廊下を少し歩くようにしてみてください。

「たったそれだけ?」と思うでしょうが、「それだけの積み重ね」こそが、将来にわたる健康の下支え。血糖値の安定化は、糖尿病だけでなく脂肪肝やメタボリック症候群をはじめ、あらゆる病気のリスクを低下させる有効な手段なのです。

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