
労働力人口の減少=「人材の採用」が難しくなる
本記事の前半(「100万人足りない」"超人手不足時代"到来の衝撃)では、「未曾有の超人手不足時代」が到来するという話をしました。
人口が減るとどうなるか。国内の需要が減少します。
商品やサービスを購入してくれていた市場が縮小し、それまでライバル会社ではなかったような企業同士が「小さなパイ」を奪い合うようになってきています。
さまざまなジャンルで、このような「人材の奪い合い」がもう起きはじめており、労働力人口が減ることは、「人材の採用」が難しくなることも意味します。
人材のパイが減少する。求職者も減る。そうなると、採用をめぐる状況は「超・売り手市場」になります。
そんな事態がすでに到来しはじめているにもかかわらず、世に公開されている大量の中期経営計画を参照すると、そのほとんどがこの「喫緊の経営課題」を考慮に入れていません。
ほとんどの企業が、多かれ少なかれ「いままでどおりの採用コストで」「いままでどおりの応募が来て」「いままでどおりの離職率が継続する」と過去の実績から考えています。
従来の中期経営計画策定時には、「採用人数○人」「採用コスト○円」「離職率○%」といった目標を、いままでの実績と照らしながら、前例どおり横引きに計画し、記載してきました。
たしかにこれまでは、「それ」でやれる時代だったのです。
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