「"優秀な人"が集まる会社」一体どう作ればいいか 「まず経営が変わるべき」必要な"大胆変化"は?

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いままでは、労働需要に対して人材が不足していても、「採用条件に色をつける」などといった多少の努力で人材採用ができた時代でした。数年前に流行した「転勤なし総合職」がその典型です。

しかし、2027年以降は「人材の需給ギャップ」が開きすぎることが、ほぼほぼ確実です。

そうなると「採用コストが現在と同じなんて」ことはあり得ません。

「いまと同じ賃金で人を引きつけられる」と思ったら大間違いですし、働く側からすると、「超売り手市場」時代に「『自分が活躍できそうにない、自分に投資をしてくれない』企業に誰が行きたいと思うか?」という話です。

「自分に投資してくれない」と思う企業に誰が行く?

現代は、先行きが不透明で将来予測が困難な「VUCA(ブーカ)」の時代だとよく言われます。

VUCAの時代に「セオリーや前例の踏襲で『優秀さ』を発揮する『前例主義的人材』」では対応できないのは自明です。

では、いま多くの企業でどんな人材が求められているかというと、「さまざまな危機や変化に強く、スキル開発や挑戦を自律的かつ柔軟に行える人的資本を持った人材」ではないでしょうか。

冒頭で述べたように、労働力人口が減少していくと、ほかの業界から自分の業界へと人材を「奪ってくる」のが、ますます当たり前になってきます。

そういった優秀な個人を「わが社」に呼ぶには、どうすればいいのか?

そのときに大事になるのが、前回の記事(「会社員のスキル=企業のもの」が時代錯誤の訳)でも述べた、スキルやノウハウといった「人的資本」は、その会社で働く「その人個人のもの」と考える「人的資本経営」へのシフトだと私は考えています。

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