「キャリア自律志向の強い人材」を、ひとつの企業で独占しつづけることはなかなかできません。
だからこそ、「人」と「組織」にたえず投資し、会社を「優秀な人が集まり、とどまり続ける」魅力的な場にしなければならないということです。
「人に投資しない企業」には「人が集まらない」「離職率も増える」ということが、これからますます起こってくるのです。
転職ありきじゃない「そこで何ができるか」
ただし、何もすべての人が「転職ありき」というわけではありません。
「いまいる会社で望むキャリアが実現できるなら、それで十分」と考えている人も大勢います。
むしろ人間関係がすでに構築されていて、より高いレベルでの挑戦が社内ででき、「組織カルチャー」もフィットするなら、「キャリア自律志向」の強い人でも、「わざわざ会社を辞めて転職するより、この会社で挑戦する」という人は大勢います。
複数の会社を経験するのも、ひとつの会社にとどまりつづけるのも、「個人のキャリア設計次第」という時代に来ています。
だからこそ、「企業に都合のいい能力開発を行い、人材を長期雇用する」という従来型の経営の会社には、人は集まってきません。
そうではなく、「企業で働く一人ひとりが自分に最適な能力開発を行い、企業がそれをサポートする(そして、その能力を借りる)」という「人的資本経営」へのシフトが、いま求められているのです。
そうした考えを基本としていないと、人材はすぐにみなさんの会社から去ってしまうし、そもそもみなさんの会社に集まってもこないでしょう。
*【この記事の前半:そもそも今なぜ「人的資本経営」が必要なの?】→「100万人足りない」"超人手不足時代"到来の衝撃
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