フジ「相次ぐCM出稿停止」よりキツい最悪の展開 不信感が募れば、視聴者もスポンサーも去るだけだ

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事態そのものについては、発生直後の2023年6月に事案を把握したが、当初は「極めて秘匿性の高い事案」と判断した。会見では、「個人の特定に繋がるような発信は避けるべき」としながら、女性に対するケアなどの対応を説明している。

中居さんが出演していた「だれかtoなかい」(放送休止中、3月終了予定)については、臆測を招かないよう「慎重に終了タイミングをはかっていた」と明かし、「対応に関する判断は私(港社長)の責任」だとした。

だれかtoなかい 公式サイト
1月19日現在、公式サイトでは「番組MCの中居氏に関する報道を受け、状況を総合的に検討した結果、1月12日の放送から当面の間休止とする判断に至りました」との文言があるが……/出所:「だれかtoなかい」公式サイト

港社長と石原正人常務による会見内容は、会見当日中に、フジテレビの公式サイトへと掲載された。また、親会社であるフジ・メディア・ホールディングスも同日、「グループ人権方針」を徹底すると公表した。

ひとまずの経緯説明と対策を打ち出したフジテレビだが、風当たりはさらに強くなっている。会見以後、日本生命や明治安田生命、トヨタ自動車、NTT東日本、花王などのスポンサーがCM出稿の中止を決めた。

ゴールデンタイムの人気番組も、ACジャパンのCMに差し替えられ、その異様さが浮き彫りになりつつある。

「静止画」報道に、違和感の声が相次ぐ

そんなフジテレビによる会見に対して、SNS上では批判の声が相次いでいる。多くの反応は、「あまり情報開示に前向きでないように感じさせる姿勢」を感じて、報道機関としてのあり方を問うものだ。

今回取材が許されたのは、記者クラブ「ラジオ・テレビ記者会」の会員社と、一部テレビ局のみ。動画撮影や会見中の報道も禁じられ、各局ニュースでの「静止画」報道に、違和感の声も相次いだ。

各社報道によると、記者クラブ側は雑誌やネットメディアも対象とするよう求めていたが、フジテレビは認めなかったという。

また「会場の狭さ」を理由としたとの報道もあった。あくまで今回の会見は「定例会見の臨時開催」と位置づけられ、通常の定例会見に準じた扱いをしたとみられる。

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