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「奄美にあるハブ屋」が3世代に渡って続く背景 時流読み変化続けるハブ屋のビジネス(前編)

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  • 横山 瑠美 ライター・ブックライター

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奄美大島のハブ(写真:原ハブ屋提供)
2025年の干支(えと)は「巳(み:ヘビ)」。その独特の姿形から、ヘビが苦手という人は少なくないだろう。だが、世の中にはヘビを使ってビジネスをする企業がある。その1つが、有限会社原ハブ屋奄美(鹿児島県奄美市笠利町)だ。
同社は1948年創業の「ハブ屋」。戦後から3代にわたり、ハブを使った加工品の製造、卸、販売を行ってきた。
奄美群島が日本に復帰した1953年当時、奄美大島にはハブ屋が何軒もあったそうだが、いまは原ハブ屋を含めた3軒が残るのみ。なぜ原ハブ屋は3代もの長きにわたりハブ屋を続けることができたのか。その歴史をひもとくと、時流を読み変化し続けることを恐れない企業姿勢が見えてきた。前後編に分けて話を聞いた。
後編:「奄美にあるハブ屋」使用禁止Xデーに向けた対策

8種類のヘビが生息する奄美大島

東京から飛行機で2時間半ほど。沖縄と鹿児島のほぼ中間に位置する世界自然遺産の島、奄美大島。島内には8種類のヘビが生息し、そのうち4種類が毒を持つ。

なかでもハブは、その毒性の強さから長年奄美の人々に恐れられてきた。かつては撲滅すべき存在とされ、ハブ撲滅推進協議会(現:ハブ対策推進協議会)による一斉駆除がたびたび行われてきた。

人の生活圏に出没したハブは、放置すると近隣で被害が出る恐れがあるため、駆除することが推奨された。1954年からは自治体による駆除ハブの買い上げ事業が始まり、ハブを保健所に持っていくと1匹いくらで買い取ってもらえるようになった。この事業は現在も続いている。

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