すみません「お金を増やす話」はもうウンザリです 「資産形成に踏み出せない人」の8要因:前編
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「お金を増やす話」にはもうウンザリ。この「ウンザリ」の正体を解明していきましょう(写真:Luce/PIXTA)
「私たちはもう、『お金について考えよう』にウンザリしている」
帯にそんな惹句が書かれた異色の投資本『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』が刊行された。
筆者の桶井道氏は、「その気持ちは、間違いなく正しい」と断言する。ここでは、その理由と対処法について解説してもらう。
お金の話にウンザリするのは正しい感情
「お金について考えよう」にウンザリしている。
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『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします(本稿では株式投資についてご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願いいたします)
そんな声をたびたび聞きます。私は、その気持ちは間違いなく正しいと思います。単行本、連載、ブログなどで投資に関する情報を発信する私ですが、心からそう思います。
投資を勧める情報は、新聞・雑誌・テレビ・ウェブメディアなど、さまざまなチャンネルから発信されています。
「人生100年時代のお金の問題は自分で解決する必要がある」「老後、公的年金だけでは足りない」「投資していない人は時代に後れを取っている」
こんな話をしょっちゅう聞かされれば、ウンザリして当然です。「お金」「節約」「投資」などと言われ続けると、ウンザリしないほうがおかしいとすら思います。
とはいえ、それだけではないはずです。
どんな情報であれ、それが自分と1ミリも関係ないものであれば、ウンザリはしないものです。自分にきっと関係あるんだろうな……と心のどこかで思っているから、心が動揺しているのでしょう。
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