あなたの中に眠る「使える短所」と「使えない長所」 「長所がない」と嘆く前にやるべきことがある
彼の人生には、長所探しのヒントが隠れているようにも思います。
人が夢中になれることは、小さい頃から案外変わらないということ。高じてそれが自分の長所に、得意なことになり、仕事選びの決め手にもなること。
自分が夢中になれることにすら思い当たるものがない人は、ゆっくりと腹式呼吸をして、心を整えてから、これまでの自分を振り返ってみてください。
子どもの頃、食事をとるのも忘れて没頭したことはありませんか。
誰かに言われなくても『つい』やってしまうことは、ないですか。
これまでに、一番お金をかけてきたものは、なんですか。
あなたはこれまで、どんなことに夢中になってきたのでしょう。その答えの隣に、あなたの長所も潜んでいます。ぜひ探りを入れてみてください。
長所を「生かせる場所」を探したい
長所にまつわるお話を、もう1つしたいと思います。
「長所を磨く」とは、単純に能力を伸ばすことではありません。それを誰かのために役立てることや、その誰かがいる環境を見つけることも、含まれています。
長所は、人のために生かされて初めて、自分の長所として胸を張れるものになる。自信の源になる。そんなふうに考えてください。ここでも、人より優れているか、お金になるかどうかは、気にしないで結構です。
例えば、仕事で「プレゼン資料をつくる」となると、そこには、図を描くのが得意な人や、文章やキャッチコピーを考えるのが好きな人、口頭でのプレゼンが誰よりもうまい人など、多くの人の活躍の機会が生まれます。
そんなとき「〇〇なら〇〇さんに任せよう」と言ってもらえるだけの立ち位置を自分がいる環境のなかで確立できたら、もう十分です。相談を持ち掛けられて自分なりの答えが返せる存在になれば、「〇〇ができる人」として頼られますし、あなたの居場所ができるのです。
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