北朝鮮のロシア派兵は現金と実戦経験が目的だ 800億円の収益と現代戦の経験という実利思考

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ロシアは軍事的必要性から、命中率が50%に満たない北朝鮮の短距離弾道ミサイル「火星11型」などの改善を支援する可能性が高い。短距離ミサイルの精度向上によって、意図せずとも長距離ミサイルシステムに適用できる基盤技術を北朝鮮に提供する可能性もある。

北朝鮮は核とミサイルプログラムをほぼ独自に発展させてきた歴史がある。ロシアの支援を通じて北朝鮮が長距離ミサイルシステムを改善することは、アメリカがとくに懸念していることだ。

派遣規模は最大2万人か

――北朝鮮軍の派遣規模を最大2万人と予測した。

オレナ・グセイノヴァ教授:ウクライナ・キーウ大学を卒業後、韓国・西江大学で修士号取得。韓国外国語大学で国際関係を専攻し博士号。強大国に挟まれた緩衝国の戦略的生存戦略を研究している(写真・ソウル新聞)

海外派兵の上限を超えると、中核的な防衛能力が損なわれ、軍の作戦および防衛能力が深刻に損なわれる可能性がある。一般的に、防御準備態勢を最大限維持するためには、兵力の1~5%を派遣する。

北朝鮮は120万人の兵力を保有しており、このうち60万人が戦争勃発時、即時動員対象である「教導隊」に分類される。理論的には、北朝鮮は最大10万人を派遣することができるが、北朝鮮の現役兵力の約3%に相当する2万人がより現実的な派遣規模だ。

標準的な軍事教義によると、ロシアは攻撃を成功させるために9万~12万人の兵力が必要だ。山岳地形で訓練された北朝鮮軍は、開放されたクルスク地域では戦闘力が低く、ウクライナ戦争に決定的な影響を与えることは難しい。

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