ありえないほどの逆風「自公過半数割れ」の現実味 非公認議員が思わぬ苦戦を強いられている

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安倍政権時には自民党を激しく攻撃していたものの、石破政権になってずいぶん大人しくなったように思われたアンチだが、八王子市では以前として活発に活動している。

萩生田氏が屋外で行う演説会で「裏金議員いらない」「はて?裏金議員まだ議員やるの?」と書かれたプラカードを持って歩き回り、演説する萩生田氏の頭上にはデッキから「ウラ金 2728万円 萩生田」と書いた垂れ幕を下ろしている。

萩生田の苦戦が示していること

萩生田氏の苦戦ぶりは、各調査が立憲民主党の有田芳生氏の若干のリードを伝えていることでも明らかだ。ほぼ落下傘候補の有田氏は、当初は選挙事務所の開設すらままならない状況だったが、旧統一教会問題での批判票を集めて徐々に伸びている。

昭恵夫人が「主人(安倍元首相)が最も信頼する国会議員の1人」と述べた萩生田氏が議席を失えば、それは有権者が安倍政権に「NO!」を突き付けたにも等しい。

まさに山高ければ谷深し。2012年に政権を奪還して以来、自民党は12年間もの「我が世の春」を楽しんだ。しかし現在、未曽有の逆風に喘いでいる。しかもこの苦難を乗り越えたからといって、誰も「裏金問題」は禊が済んだとならないだろう。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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