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AIブームの新たな主役 「オラクル」躍進の裏側 エヌビディア向けのネットワークで受注が急増

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9月9〜12日にラスベガスで開催されたイベントには日本からも400人が参加(写真:オラクル)
世界の視線が集まるアメリカ大統領選挙の投開票まで1カ月を切った。本特集「米国動乱」では大統領選から景気後退、AIブームまで、動乱期を迎えたアメリカの今を、現地取材を交えてリポートする。
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世界の投資家が注目する生成AI市場に新たな主役が現れた。業務用ソフトウェア大手として知られるオラクルだ。

オンプレミス(顧客が自社で所有するサーバー)向けのデータベース管理ソフトを主力としていたオラクルは、クラウド化の波に出遅れた。先行するアマゾンのAmazon Web Services(AWS)やマイクロソフトのAzure(アジュール)に水をあけられ、一時オラクルは、もはやレガシー企業になったとみる向きもあった。

生成AIで起死回生

起死回生を果たすきっかけとなったのが、生成AIの登場だ。

チャットGPTを手がけるオープンAIなどの生成AIプロバイダーは、自社の大規模言語モデルを進化させるに当たり、エヌビディアのGPU(画像処理装置)を大量に必要とする。

オラクルは2018年に提供を開始した自社のクラウドサービス「OCI」上で、独自のインフラ技術を使った低遅延・広帯域のGPU専用ネットワークを構築。このAIトレーニングと呼ばれる領域において、GPUの性能を最大限引き出せるという強みを持つ。

OCIのネットワークは、AWSなどほかのクラウド事業者と比べて6倍以上となる最大約13万基のGPU数を提供できる。そのため、生成AIプロバイダーにとって欠かせない存在となっている。

9月には、クラウドで最大クラスとなるAI用のスーパーコンピューターを受注することも発表した。マイクロソフトとオープンAIは共同で、スーパーコンピューターを含めたデータセンターの増強に1000億ドル(14兆円強)を投じると報じられている。

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