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現地ルポ 「脱中国」で飛躍狙うインドのジレンマ 日米の期待をよそに中国と再接近する動きも

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研修中とおぼしき女性たち(写真:編集部撮影)
世界一の人口を抱え、GDPで世界3位になることが確実視されるインド。日本企業はこの国とどう向き合えばよいのか。本特集では、インドの実情とビジネスのヒントを徹底リポートする。

ベンガルール(バンガロール)の空港からインド車「マヒンドラ・ベリート」に揺られ40分。原野とも休耕地ともつかない風景が延々と続く。本当にこの先に目的地があるのか不安になった頃、途方もない広さの建設現場が忽然(こつぜん)と現れた。

ちょうど昼時とあって、周辺の道路には数えきれないほどの建設労働者が歩いていた。建設現場のフェンスの内側には工場での作業の研修中なのか、さまざまな会社のIDカードを下げた若い女性が行き交う。ちらほら見える中華系らしいスタッフのシャツは、彼らが台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の所属であることを示していた。

サプライチェーン再編の最前線に

ここデバナハリで鴻海は120万平方メートル(東京ドーム26個分)の工場を建設しており、年間2000万台のiPhoneを生産する計画だ。建物ができているのは敷地のごく一部で、かなり拡張の余地がありそうだ。ひなびた農村は、米中そしてインドの国益がぶつかり合う世界的なサプライチェーン再編の最前線と化していた。

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鴻海の工場用地は120万平方メートル(東京ドーム26個分)の広さ。建屋があるのは敷地のごく一部(写真:編集部撮影)
(写真左)周辺はのどかな農村風景が残る(写真右)工業団地として急きょ造成された土地(写真:編集部撮影)

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