クラウドの普及で高まる「鍵」の重要性
――「アカウント管理」が今重要な問題となっているのはなぜでしょうか。
野口 そもそもアカウントとは何かといえば、いわば情報システムに入るための「鍵」です。ただ、以前は情報システムが自社内に置かれ、社内と社外の境界が防御されていたので、鍵の管理はそこまで重要ではありませんでした。社内という“家の中の鍵”だったので、厳密に管理しなくてもよかったのです。
しかしクラウドサービスが急速に普及し、情報システムが境界の外側にあるインターネット上に置かれるようになりました。その結果、社内と社外の境界で防御できない状態が生まれたことが、アカウント管理が重視されるようになった一番の理由だと思います。
リモートワークの普及で、接続元が社外のアクセスが増えたこともあるでしょう。
