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高校無償化よりメリットある…「子育て世代の家探し」に見る埼玉の教育事情 人気不動産アカウントに聞く、県南の最新事情

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東京的な中学受験競争に突っ込むも突っ込まないも、双方の選択肢が担保されているのが埼玉県の最大のメリットです。中学受験をしなければ、子ども一人当たり500万〜600万円は浮きますね。そしてデータをとっているわけではありませんが、埼玉は子どもが複数人いる家庭が多いのを明確に感じます。東京ではあきらめた家庭も、ここなら2人目、3人目を育てられる可能性があるかもしれません。

――そのメリットは強いですね。反対に、教育においてデメリットになることはあるでしょうか?

中学受験を考えた場合、塾は都内に比べて少なめです。しかし南浦和や大宮には、サピックスや日能研なども揃っています。公立中では、常盤中や与野東中、岸中などの人気校だと平均点が高くて、内申が取りにくいと聞くことがありますね。

また、僕自身が県北部で育ったので、あえて「県南でぬくぬく育つ」という煽り方をしているのですが(笑)――子どもたちはやがて埼玉の自宅から東京の大学に進学して、下宿もせず、そのまま「普通の子」に育つ可能性がすごく高いと思うんです。バリバリのエリートも現れますが、それは意識の高い家庭で、埼玉のエリート街道を歩んだ結果。だから住宅価格や教育にかかるお金を抑えられたなら、その分、何か子どもの刺激になるようなことを考えるといいと思います。海外留学させるもよし、都心へのアクセスを生かして文化に触れさせるもよし。人間的な魅力や知的好奇心を育ててあげてほしいですね。僕は地元の友達と話していても、話題が合わなくて全然おもしろくないので。

――そんな(笑)。それは書いても大丈夫ですか?

大丈夫ですよ(笑)。むしろそういう世界も、驚くほど賢い人たちの世界も、両方知っているのが僕の強み。東京生まれだったらもっと頂上決戦に挑んだかもしれないし、この仕事はやっていなかったと思う。勉強してよかった、鴻巣で生まれてよかったとも思います。

この仕事をしていて改めて、子どもには自分ができる最大限のことをしてあげたいという親心を感じます。僕は4兄弟なのですが、親がそうしてくれたおかげで、全員が納得できる進学先を選ぶことができました。長男である僕が勉強している姿を見せたこともよかったかなと思います。

――なるほど。岡野さんは、弟さんたちにとってのメンターであったわけですね。

そうかもしれません。そう思うと、兄弟がいることにはメリットがありますね。そして埼玉に家を買えばそれが叶いやすい、と(笑)。

家を買うということは、物件そのものよりも、周辺の環境やその後の人生を含めた「背景」を選ぶことだと思っています。顧客との対話で僕も勉強させてもらいながら、その選択のショートカットができるよう、お手伝いをしているつもりです。

(文:鈴木絢子、写真:すんで提供)

東洋経済education × ICT編集部

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