"数学的"に解明、「頭悪い」と思われる文章2大原因 「1行で表現」「塊」の意識だけで、書くスキル激変
誤解がないように先にお伝えしますが、私は文章に数字や数式を使うことを推奨するわけではありません。ヒントが数学に隠されているといっても、数学ではなく「数学的な記述」に注目することを提案しています。
文章は「これ以上削ぎ落とせない」のがベスト
まずはお手本となる「数学的な記述」をご覧ください。ここでは数学の理解が目的ではないので、ざっと眺める程度で問題ありません。
それでは、この「数学的な記述」を手がかりに、「頭悪そう」と思われてしまう文章の問題点を紐解いていきましょう。
まずは1つ目の問題点です。
これは悪い例です。1文が長すぎて、冗長な印象を与えてしまいます。
一方で、先の数学の論述は、非常にすっきりとした印象があったのではないでしょうか。数学の論述に無駄な1行や無駄な文字の使用は許されません。徹底的に少ない情報で論じることが正義なのです。
そこから導き出される1つ目の問題点の解決策は、
すべて1行で表現する
です。「これ以上削ぎ落とす情報がない状態」を目指します。
この点に注意して先ほどの悪い例を修正すると、次のようになります。
だいぶ読みやすくなったのではないでしょうか。短い文章だとその効果がわかりにくいかもしれませんが、長い文章で「すべて1行で表現する」を徹底すると、読み手に与えるストレスは激減します。
情報を限界まで削ぎ落とせたら、次は「行間の距離」を考えます。ある1行とある1行の間は遠いのか、近いのか、という感覚です。すると、2つ目の問題点が見えてきます。
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