「WR-V」対「ヤリスクロス」最新&売れ筋SUV比較 手頃なサイズ感と価格が魅力の2台にある違い

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また、一部改良モデルからは、トヨタが展開するサブスクリプションサービス「キント(KINTO)」専用として「U」グレードも設定。2WD(FF)のみのGRスポーツ以外は、全タイプに2WD(FF)と4WDを用意することで、さまざまなニーズに対応する。価格(税込み)は、ガソリン車で190万7000円~278万2000円、ハイブリッド車は229万5000円~315万6000円だ。

パワートレイン比較

ヤリスクロスのパワートレインについてのイメージ図
ヤリスクロスのパワートレインについてのイメージ図(写真:トヨタ自動車)

WR-Vと比較して、ヤリスクロスの大きな優位点といえるのが、選べるグレードやパワートレインが豊富なことだろう。とくにハイブリッド車を設定している点は大きい。ヤリスクロスのハイブリッド車には、1.5L(1490cc)・直列3気筒エンジンと走行用モーターを組み合わせたシリーズ・パラレルハイブリッド方式を採用する。発進時や低速走行時などはエンジンを停止して電気モーターのみで走行、車速が上がり通常走行する際は主にエンジンを使用する。また、急加速時などアクセルを強く踏み込んだときや高速道路走行時は、モーターの動力が必要に応じてエンジンをアシストする。

ヤリスクロスのハイブリッド車は、こうしたシステムの採用により、高い燃費性能が魅力となっており、WLTCモード値で2WD(FF)が25.0~30.8km/L、電気式4WD機構のE-Four搭載車でも26.0~28.7km/Lを誇っている。

WR-Vのリアビュー
WR-Vのリアビュー(写真:本田技研工業)

一方、1.5L(1496cc)・直列4気筒エンジンを搭載し、2WD(FF)のみとなるWR-Vの燃費性能は、WLTCモード値16.2~16.4km/L。ちなみにヤリスクロスのガソリン車でも、WLTCモード値で2WD(FF)が17.6~19.8km/L、4WDが17.1~18.4km/L。ハイブリッド機構がなくても、WR-Vを凌ぐ燃費性能を実現している。

走行性能では、WR-Vのエンジンは、最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf-m)/4300rpm。対するヤリスクロスでは、ガソリン車が最高出力88kW(120PS)/6600rpm、最大トルク145N・m(14.8kgf-m)/4800~5200rpm。4気筒のWR-Vに対し、ヤリスクロスは3気筒だが、出力やトルクは同等かやや上だ。

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