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「ソルジェニーツィンモデル」で囁かれたソ連再編 佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿㊽

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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ソ連共産党中央委員会国際部に勤務するチトフ氏と会話を続けた。

「それで、イーゴリ(チトフ氏の名)はこれからどうしようと思っているのか。このままだと失業してしまうだろう」

「そうなんだ。その点について、佐藤さんの率直な意見を伺いたい」とチトフ氏は言った。

「大使館員の立場を離れて、1人の人間として誠実に答えるよ」

「共産党体制はこれで終わりだ。ただし、ソ連がこれで終わりかどうかはわからない。佐藤さんはこの点についてどう考えるか」

「すべてはゴルバチョフとエリツィンの力関係で決まると思う。エリツィンがソ連国家をそのまま継承しようと考えるかどうかだ」

「エリツィンはロシア独立とソ連継承のどちらを選択すると、佐藤さんはみているか」

「印象論だけど、エリツィンはソ連全体を継承するという発想を持っていないとみている。そもそもリトアニア、ラトヴィア、エストニアの独立をエリツィンは積極的に支援した。これで方向性が決まったと思う」

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