これはプロ的なアドバイスになりますが、あいづち・返事は実は「声の高さ」「スピード」が重要です。
話を盛り上げたいときは「高く、速く」あいづち・返事をするのが効果的。また、相手の勢いが強すぎて少し落ち着いてほしいときは「低く、ゆっくり」あいづち・返事をしましょう。
これを間違えて、盛り上げるときに「低く、ゆっくり」あいづちを打ってしまったり、落ち着かせたいときに「高く、速く」返事をしてしまったりすると逆効果になってしまいます。
これは「あいづち・返事の5大NG」の中でも一番NGな行為だと私は思います。
相手が話しかけているのに、スマホや新聞に目を落としたまま、生返事をしてしまうというパターンです。たとえ生返事ではなく、ちゃんと聞いて返事をしているのでもやっぱり好ましくありません。
でもこれ、家族に対してはついついやってしまいがち。でも相手はこれをされてしまうと「自分の話はどうでもいいんだな」「聞く気がないのだな」と、がっかりしてしまいます。
また、子どもに対してこれをやってしまうと、「スマホを見ながら返事をしていい」と教えてしまっていることになります。気をつけたいものです。
「相手を尊重する気持ち」をもっていますか?
あいづち・返事のNGを5つ挙げてきました。
いずれにしても大事なことは「相手を尊重する気持ち」だと私は思います。
家族の間で気を使いたくないという気持ちもわかりますが、家族という大事な存在だからこそ、相手をイヤな気分にさせないことが大切ではないでしょうか。
新しい年、和やかな会話で、家族のみなさんが楽しくお過ごしいただけると幸いです。
「朗読」には相手を尊重する、思いやる気持ちが欠かせません。朗読は必ず聞き手が存在します。朗読をすることで、会話もまた、めきめき上達するものです。
ぜひ、私の新刊『話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読 これぞ日本語最高峰!何度でも読みたい名文・名作編』も手にとってみてくださいね。1日1分朗読するだけで、声も話し方も、驚くほど良くなる、と私は長年の経験から確信しています。
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