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インドネシアに登場「豪華個室夜行列車」の集客力 フルフラット座席の「寝台車」、乗車率は9割超

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  • 高木 聡 アジアン鉄道ライター

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シックな青色の車体が目を引く「コンパートメントスイート」客車(筆者撮影)
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2023年秋、ブルートレインが復活――。といっても、日本の話ではない。10月10日、インドネシア鉄道(KAI)は約30年ぶりに「寝台車」を復活させ、ジャカルタ―スラバヤ間での運行を開始した。既存の特急列車に1両を増結する形で、夜行の特急「ビマ」と、その間合い運用となる昼行特急「アルゴスメル」の計2往復に投入されている。

飛行機より高いが乗車率9割超

この車両は「コンパートメントスイート」と名付けられ、全室1人用個室、1両の定員はわずか16人。ジャカルタ―スラバヤ間の料金(インドネシアの鉄道料金は運賃と特急料金などが分かれておらず合算される)は、通常の「エグゼクティブ」の3倍以上にもなる207万5000ルピア(約1万9000円)から。夜行・昼行ともジョグジャカルタ、ソロを経由する南線回りで運行され、全区間の所要時間はおよそ10時間30分だ。

同区間の航空運賃は100万ルピア(約9200円)弱で所要時間1時間半ほどであることを考えると、この列車にはほとんど競争力がないように思えるが、列車に乗ることを楽しみ、ちょっとした贅沢を味わいたいミレニアル世代が主な客層となり、平均乗車率は9割を超えるほどの人気列車となっている。

リクライニング状態にした「コンパートメントスイート」の座席。フルフラットの寝台状態にもできる(筆者撮影)

鉄道ファンだけでなく幅広く注目を集めている21世紀のインドネシア版「ブルートレイン」に筆者もさっそく乗車してきた。欧州などでも夜行列車の復権が進む中、インドネシアの夜行列車事情とともに紹介する。

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