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岸田首相は「クリスマス選挙」の奇策を打てるか 党総裁再選が最優先、総選挙で求心力回復狙う

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  • 歳川 隆雄 『インサイドライン』編集長

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10月7日、茨城県水戸市で開かれた自民党の会合で岸田首相は臨時国会での補正予算成立を言明した(写真:共同通信)

それはだいぶ前のことだった。財務省幹部との懇談の席で、安倍晋三元首相と菅義偉前首相それぞれを言い表すキーワードは何かと尋ねた。同幹部は瞬時にこう言い放った。「安倍さんが鳥の目線をお持ちであるのに対し、菅さんはアリの目線の政治家です」。

その「鳥」は、空から地上まで見渡して、獲物を探し縄張りを警戒する、猛禽(もうきん)類のタカやハヤブサを指す。要は視野が広く、物事を俯瞰する能力が高いということ。さらに言えば鳥は鳴く。仲間同士の情報交換であれ、敵を威嚇する叫びであれ、必要であるから鳴くのだ。政治家でいえば、それは「言語力」ということになる。安倍氏は自分の国家ビジョンを持ち、天下国家を語る政治家だというのだ。

一方の「アリ」である。雑食性の黒アリは地上をはい回り餌を見つけて、それを女王アリが待つ巣まで運ぶのが課せられた仕事。もちろん、自分も虫の死骸などを好んで食べる。政治課題にプライオリティーをつけて素早く解決する能力が抜群だった官房長官時代の菅氏を想起すればわかる。女王アリに喜ばれる餌を一刻も早く巣に運ぶのが黒アリだが、アリは話さない。しかし菅氏は言葉とは違った伝達力を持っているに違いない。

そこで岸田文雄首相はどんな生き物に例えるのがふさわしいか考えてみた。筆者の頭に浮かんだのはカメレオンである。

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