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「日本と大違い」英国はインフレで労働争議が多発 英国世論は公共部門ストライキに一定の支持も

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  • 苅谷 剛彦 上智大学特任教授・英オックスフォード大学名誉教授

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英国ロンドンでは5月、鉄道運転手のストライキで駅が閉鎖され、通勤者たちを直撃した(写真:Chris J. Ratcliffe/Bloomberg)

英国の大学が揺れている。大学労働組合(UCU)の争議行為が、年度末試験の採点・評価に関わる業務のボイコットに及んだためだ。UCUは4月20日以降、通常のストライキとは別の形態の争議行為を組合として認めた。採点拒否はもちろんのこと、試験問題の作成、追試など救済措置への参加、卒業・学位論文の査読と評価の拒否といったことがボイコットに含まれる。

全大学の約9割に影響

英国の大学は5月から6月にかけて、年度末の試験期間を迎える。学期ごとに単位認定が行われる日本の大学とは異なり、英国ではこの年度末試験がその年度の成績をおおかた決定する。

とくに卒業を控えた最終学年の学生にとってその結果は、卒業できるかどうか、さらにはどのような成績かを決める、文字どおり最終的な評価=最終試験となる。単位を取って卒業すれば就職できる日本とは異なり、就職の際にも成績の中身を評価されることが、この最終試験の重要性を高めている。ボイコットの影響で採点に遅れが出れば、卒業後の進路にも影響する可能性があるということだ。

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