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日本の起業家の「グローバル化」は定着するか SLUSH ASIA、新経済サミットが目指すもの

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  • 石井 芳明 経済産業省 新規事業調整官

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2014年に行われたSLUSHの様子(c)SLUSH in Helsinki

起業家・ベンチャーの活動が活発になりつつある今、海外の著名なベンチャー経営者の来日やグローバル化をめざす大規模なイベントが増えつつあります。本稿では、4月に開催が予定されている「SLUSH ASIA」「新経済サミット」を中心に、今新たに起きている起業家・ベンチャーのグローバル化の動きを見ていきます。

SLUSHとは?

SLUSHを立ち上げたピーター・ヴェスタバッカ氏(c)SLUSH in Helsinki

SLUSHは2008年にヒューレットパッカードを退職した2人の若者、ピーター・ヴェスタバッカ氏とティモ・アイリスト氏がフィンランドで始めた起業家のイベントです。

当時のフィンランドは、若者の起業に対する意識は低く、その一方で国を代表する大企業のノキアが傾きはじめ、重苦しい雰囲気で覆われていました。その状況を打破するべく、若手起業家による若手起業家のためのイベントとして、起業家、学生、投資家等が集まり新しいコンセプトのもと始まりました。SLUSHとは「溶けかけた雪」のことで、寒く道もぬかるむ晩秋のフィンランドの様子からきた名前。フィンランドらしさへのこだわりがあります。

最初は200人ぐらいの小さな集まりでしたが、Skype創業者の二クラス・ゼンストローム氏など著名人が参加するようになり、7回目となる2014年は、世界中から起業家や学生などの若者、投資家など1万4000人以上集まる大規模なフェスティバルになりました。

参加した投資家の資金運用規模の累計は2000億ドルに上り、期間中のビジネスミーティングは7000を超えています。運営は学生ボランティアが中心となって実施され、ピッチイベントや講演は、ロックコンサートのようなステージ作りと演出で若者の挑戦を応援するエキサイティングな雰囲気を作っています。

有名経営者、注目の起業家などと共に、フィンランド首相をはじめとする政府関係者も出席し、期間中、開催地のヘルシンキは活気にあふれました。「シリコンバレーが世界のイノベーションの中心地だと思っていたが、SLUSHを知った後は考えが変わった」(アリババ・グループCTOのワン・ジャン氏)。

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【SLUSH ASIAを開催】

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