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普段は語られない、ゲーム理論のマニアックな話 社会科学としての価値はその「数学的な精緻さ」

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  • 鎌田 雄一郎 米カリフォルニア大学バークレー校 ハース経営大学院 准教授

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(写真:CORA/PIXTA)

ゲーム理論のことを経済学者ではない人に話すときに、具体的な研究内容を想像してもらうのはなかなか難しい。ひとくくりに「ゲーム理論」と言っても、さまざまなトピックがある。なので、その中でも聴き手にわかってもらえそうな、保活問題・研修医配属に実際応用されているマッチング理論の話や、入札者たちが互いの入札額を読み合う戦略的状況であることがわかりやすいオークションの話をすることになる。

しかし、ゲーム理論の研究は、そういったわかりやすく現実に応用されるものだけではない。新型コロナワクチン開発やがんの治療法開発と言ったらわかりやすいが、医学はそれだけではないだろう。何の役に立つかはさておきとにかく何らかの生物の細胞の働きを調べている、という研究者もいるだろうし、そういった研究の成果が後に人類の役に立つかもしれない。

ゲーム理論にも、一言で言い表すのが難しい、あたかも細胞の研究をするような、そんな分野がある。本稿では「一言」よりも多くを語るスペースがあるので、この普段は語られない、ゲーム理論研究のマニアックなところを紹介する。

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