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カーボン市場がコモディティ業界の新たな潮流に CO2排出権取引で日本でも民間市場が離陸へ

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  • 高井 裕之 国際ビジネスコンサルタント

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(写真:2022 Bloomberg Finance LP)

今、コモディティー業界で次世代の主役と注目されているのがカーボン市場である。

といっても化石燃料市場ではなく、それを燃やすことで発生する温室効果ガスの取引市場だ。

二酸化炭素(CO2)やメタンなど地球温暖化の原因とされるカーボンの排出を値付けして売買するので排出権取引とか排出枠取引とも呼ばれる。環境対策に市場メカニズムを持ち込み、排出量の削減につなげる試みがカーボンプライシングである。

2つのカーボン市場

カーボン市場はコンプライアンス市場とボランタリー市場に大別される。

前者は公的規制下で排出上限を決めて排出枠を売買するものでEU(欧州連合)が2005年に導入したETS(排出量取引システム)など世界68の国や地域で運営されている。後者は排出削減に資する事業が創出するクレジット(排出枠)を企業や個人が自主的に売買する規制外市場である。排出されたCO2を相殺する意味でカーボンオフセットとも呼ばれる。

EU ETSではEEX(欧州エネルギー取引所)などの取引所がEUAと呼ばれる排出枠の発行市場と2次市場を運営する。足元でEUAはCO2排出1トン当たり80ユーロ前後(約1万1000円)で売買されている。

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