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利用者数=サービスの価値、「FSP-Dモデル」で稼ぐ 無料、ソーシャル、価格差別、データの組み合わせ

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  • 山口 真一 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授

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(写真:Graphs/PIXTA)

平成元年(1989年)の世界の時価総額ランキングトップ10には、日本企業が7社入っていた。しかし令和元年(2019年)には、50位内に1社が入るのみ。近年成功している世界の企業に共通しているのは、情報財を扱い、「無料(フリー)」「ソーシャル」「価格差別」「データ」という4つを組み合わせた「FSP-Dモデル」を採用している点だ。

今、多くの新興サービスが「ソーシャル」性を生かしている。ツイッター、LINE、メルカリなど、枚挙にいとまがない。これらのサービスでは、従来の製品とは利益のメカニズムが異なる。利用者が増えるほどサービスの価値が高まるという、ネットワーク外部性(効果)が働くからだ。

従来の製品販売においては、品質向上により価値を高めることが重要だった。しかしネットワーク外部性が働く場合は、コストをかけずとも、利用者数が増えるだけで価値が高まっていく。そのため、高利益率を達成しやすいのである。

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