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「神道」が生きのびるために選んだ「変化」とは何か 宗教性の理解につながる「暗さ」や「悲の力」

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  • 辻 信行 NPO法人東京自由大学運営委員長

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古代・中世・近世の長きにわたって神道はどのように生きのびてきたのでしょうか。写真は長崎県の岩戸神社(写真:kattyan/PIXTA)
古代・中世・近世の長きにわたって神道はどのように生きのびてきたのか。このたび上梓された島薗進氏著『教養としての神道:生きのびる神々』は、その問いに丁寧に答えた書である。
同書の背景や意図をNPO法人東京自由大学運営委員長の辻信行氏が読み解く。

時代への危機意識から来る「神道」への関心

なぜこんなに若者が多いのだろう。島薗進さんによる本書『教養としての神道』のもととなった講座を運営しながら、不思議に感じていた。多いと言っても全体の2~3割程度。それでも多いのである。普段のほかの講座は、1割にも満たないのだから。

『教養としての神道:生きのびる神々』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

講座「島薗進ゼミ」は、NPO法人東京自由大学で2017年から2019年の3年間にわたり開催された。1年目は「神道とは何か」、2年目は「神道はどのように生きのびてきたか?」、3年目は「近世・近代の神道の軌跡」と題された。私は若い世代の参加者たちに、なぜ参加してくれたのか尋ねてみた。

「神道の歴史を体系立てて学びたかったんです。陰謀論でもスピリチュアルでもなく、学術的に理論付けて理解したくて」(20代男性)

「靖国神社とか特攻隊とか、すごく抵抗感があるんです。どうしてこんなにイヤなのか考えてたら、『国家神道と日本人』っていう本に出合って、著者の島薗さんが神道の話をするって言うから、参加してみました」(10代女性)

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【こういった若者たちが集まった背景】

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