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急進"ネクスト・ディズニー"が日本を席巻する日 存在感を増す「ポスト・GAFA」の正体

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  • 伊藤 穰一 デジタルガレージ 取締役 共同創業者 チーフアーキテクト・千葉工業大学 変革センター長

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日本の産業を飲み込もうとしている「ポスト・GAFAの正体」とは(写真:metamorworks/PIXTA)
GAFA――改めて語る必要もないほどの、破壊的イノベーション企業である。これらの世界的企業をも揺るがすような、ポスト・GAFA企業が生まれた。その名も「Bored Ape Yacht Club(通称BAYC)」。
最初はNFTのPFP(プロフィール・ピクチャー。SNSのアイコンを指す)を販売していたに過ぎなかった一企業が、トークンの発行・上場に始まり、これからのロードマップとしてゲーム、イベント、メタバース、仮想土地と、爆発的にビジネスを拡大しようとしている。
新刊『テクノロジーが予測する未来』を上梓したベンチャーキャピタリストの伊藤穰一氏は、「『マイクロソフト、Meta、Twitter、ソニー VS Bored Ape』の戦いになる」と分析する。日本の産業を飲み込もうとしている「ポスト・GAFAの正体」と、野望に迫る。

「ネクスト・ディズニー」が日本を席巻する日

かつて、ひとりのアニメーターが生み出した「ネズミのキャラクター」が、やがて世界で知らぬ者はいない巨大エンターテインメント企業を誕生させました。ウォルト・ディズニー・カンパニーです。

ミッキーマウスは、世界一有名なネズミとなりました。その生みの親であるウォルト・ディズニーは、映画制作からテーマパークまで、さまざまなコンテンツで人に夢を見せ続ける企業の創始者、「エンターテインメントの神様」として、いまなお世界中に信奉者をもちます。

現在、そのディズニーに匹敵するほどの勢いで成長している存在として「ネクスト・ディズニー」とも呼ばれているのが、前述したBored Apeです。

最初はNFTのPFPを販売していたに過ぎなかった一企業が、トークンの発行・上場にはじまり、これからのロードマップとしてゲーム、イベント、メタバース、仮想土地と、爆発的にビジネスを拡大しようとしています。2021年の売り上げは、2次流通だけでも100億ドル。しかも、わずか1年ほどの期間に遂げた成長です。

Bored ApeのPFPを見たことのある人は、「いまはこういうのが人気なんだ、ふーん(自分は別に好きじゃないな)」なんて思っていたかもしれませんが、事態は単なるNFT、単なる個人の好みの範囲をはるかに超えてきています。

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【世界の関心は「誰がweb3時代の覇者になるのか」】

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