大学入学共通テストの概要とは?新たにできる受験科目もチェック

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2022年、今はまさに大学入試改革の真っただ中です。2020年度より、センター試験が大学入学共通テストへと変更になりましたが、何がどのように変わったのかわからない人も少なくありません。とくに保護者世代の大学入試とはまったく異なる入試になっているので、何もわからず不安な方も多いと思います。この記事では、大学入学共通テストとはどんなテストなのかについて解説していきます。

大学入学共通テストとは

大学入学共通テストとは、大学に入学したい人が受けるテストです。高等学校の基礎的な学習を確認するためのテストであり、国公立大学に進学したい人が必ず受験するテストです。またセンター試験と同じく、私立大学への出願にも利用できます。

大学入学共通テストは独立行政法人大学入試センターという団体が運営していて、大学と連携して大学入試が実施されています。

大学入学共通テストの申し込み、費用、結果は?

大学入学共通テストへの申し込みには2つの手順があります。現役高校生か既卒者(浪人生など)によって手順が異なるので、注意が必要です。

高校生の場合は、在学している高校経由で申し込みを行います。大学入学共通テストの受験案内(出願書類)は各高校単位で配布されるので、学校で入手しましょう。

既卒者の場合は、共通テストを利用する大学の入試担当窓口に直接取りに行くか、全国学校案内資料管理事務センターにインターネットや電話で郵送をお願いしましょう。

出願期間は毎年9~10月上旬です。

大学入学共通テストの受験料は、受験する科目数によって変わります。

3教科以上受験の場合は1万8,000円で、2教科以下受験の場合は1万2,000円です。

国公立大学を受験する人は3教科以上の受験となるので、必ず1万8,000円になります。

大学入学共通テストの成績結果は、成績通知を希望した人にのみ、受験後4月1日以降に郵便にて通知されます。なお、成績通知には手数料として800円がかかります。

※2022年4月時点の情報

大学入学共通テストとセンター試験はどのように違うのか

大学入学共通テストはセンター試験からの変更点がいくつかあります。

筆者は現在私立高校で働いていますが、実際に現場レベルでも変更点は話題になりました。今回は現場レベルでも話題になった、主な変更点についてご紹介します。

主な変更点は以下のとおりです。

① 数学①【数学Ⅰ・ⅠA】の試験時間が変更
60分⇒70分
② 英語の配点が変更
「筆記200点+リスニング50点=250点」⇒「リーディング100点+リスニング100点=200点」
③ 英語のリスニングで読む回数が変更
2回読みの問題のみ⇒1回読みの問題と2回読みの問題の並立

①数学①【数学Ⅰ・ⅠA】の試験時間が変更

数学①【数学Ⅰ・ⅠA】の回答時間が長くなりました。

受験時間が増え問題数も増えました。大学入学共通テスト導入初年度、2020年度の出題傾向は、センター試験とほとんど変わりませんでした。

しかし翌年の2021年度の数学は出題形式が変わり、難化が話題となりました。

大学入試センターが公表している結果によると、数学Ⅰ・ⅠAの平均点が、前年度57.68点から37.96点と約20点も平均点が下がりました。

以前の問題は与えられた数式から正解を導く傾向だったのに対し、2021年度のテストでは、数式の誘導が減り、自分で数式を導き出す思考力が問われるような問題になったのです。

この傾向の変化に受験生が対応できなかったため、平均点が下がったと考えられます。

大学入学共通テストの目的が思考力を問うテストであることから、今回難化した数学の出題形式が本来の姿なのかもしれません。

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