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「侵略戦争」がとどめを刺すグローバル化の時代 G7とロシアの関係が再び緊張し経済制裁強化

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  • 軽部 謙介 帝京大学教授・ジャーナリスト

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1993年7月のG7東京サミットに参加したロシアのエリツィン大統領(右端)。左から2番目が宮沢首相(AP/アフロ)

財務官やアジア開発銀行(ADB)総裁を歴任した中尾武彦が、大蔵省(現財務省)の課長補佐だった頃の話だ。

1992年3月20日、中尾は上司に同行して官邸を訪ねた。時の首相は宮沢喜一。国際通貨基金(IMF)への加盟交渉で、ロシアが出資シェアを4%程度にしてほしいと要求していることが説明された。この数字は経済や貿易の規模から計算され当面の財政負担はないのだが、その国が世界経済の中でどの程度の位置を占めるのかが可視化される。ロシアは2%台が妥当なところだった。

「なぜ彼らはそんな大きな割り当てを主張できるのか」

戦後の日本がIMFに加盟する際の苦労や、努力して出資比率を拡大していった経緯を熟知している宮沢から見れば、「入れてもらう側」のロシアが過大な要求をできるのは不思議だったのだろう。

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